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入選句発表

令和五年度 冬季 鎌倉俳句&ハイク

令和五年度 冬季

季  節
「冬」
期  間
令和五年十一月一日~令和六年一月末
投句数
1,568句

特選三句

おみくじで凶を引いたよ冬木立

愛知県豊川市    山下  哲郎

大仏の趺坐をくづさぬ去年今年

神奈川県南足柄市  海野   優

われの名を忘れし母とひなたぼこ

東京都渋谷区    前田  史代

入選句

一般の部(順不同)

師の眠る岩へ導く石蕗あかり

兵庫県神戸市    足立  朱麻

ランナーへ旗振りのちの破魔矢かな

滋賀県大津市    石川   毅

燦燦と谷戸の日差しや冬紅葉

神奈川県横浜市   石川  正明

半眼の大仏の背春隣

兵庫県尼崎市    大沼  遊山

陽のやさし人形塚に冬の鳥

神奈川県横浜市   金子  きよ

冬温し君と見た海長谷の丘

神奈川県鎌倉市   河原崎 初美

拍手に手水のふるふ寒の宮

神奈川県横浜市   小泉  明彦

買ひ食ひの脇に鳩ゐる探梅行

東京都三鷹市    櫻井 ツナ好

谷戸の底見る間にかげり冬ざるる

神奈川県横浜市   佐藤   満

観音の経写し終へ春待てり

神奈川県藤沢市   武   正義

冬椿阿弥陀如来の眼はつぶら

神奈川県横浜市   田阪  武夫

宗家の目厳しく見入る弓始

埼玉県狭山市    古谷  彰宏

湘南のま青なる空弓始

埼玉県狭山市    古谷 多賀子

若者の騒めく浜や初鴉

東京都町田市    星野  佐紀

明月院踏切脇に帰り花

神奈川県横浜市   正谷  民夫

春近し大路に野菜即売所

東京都足立区    山﨑  勝久

初日の出浴びて輝く由比の富士

神奈川県横浜市   山下  重弥

母偲びいざ鎌倉は冬ざるる

東京都葛飾区    山田  明美

寒雀祈願絵馬より翔ちにけり

埼玉県坂戸市    渡邉  俊一

寒梅やかぜ山門を駆け抜けり

神奈川県横浜市   渡辺  拓人

子どもの部(順不同)

ふゆもみじ問いかけてくるきれいでしょ

神奈川県小田原市  増沢  るみ

おおみそかねむいのたえてゆめの中

神奈川県鎌倉市   片山 みすず

大みそか夜空いっぱい空の星

神奈川県鎌倉市   河野  葉月

冬のあさいぬのとなりで丸くなる

神奈川県鎌倉市   杉岡  杏莉

おとし玉自分でかんりためようか

神奈川県鎌倉市   橋本  彩那

初日の出前より人があつまった

神奈川県鎌倉市   山﨑  瑛斗

長谷寺の空うめつくす冬紅葉

埼玉県さいたま市  池下  将士

大仏さま眺める先に雪の海

埼玉県さいたま市  佐々木  優

雪だるまとけて縮んで消えていく

埼玉県八潮市    木村 真之助

寒くなり仁王の色が見えやすい

埼玉県八潮市    山田  璃之